入社前から辞めることを考える?若者が正社員として働く上で不安なこと
アベノミクスの成長戦略の1つとして「限定正社員」に注目が集まり、人手不足の影響から小売業等のサービス業を中心に非正規雇用の正社員化が進んでいる。労働人口(15~64歳)の労働者に占める正社員比率(※総務省「労働力調査」平成26年7月分)は、男性の平均が81.5%で10代から上昇を続け、45~54歳の90.7%でピークに。女性の平均は45.6%で25~34歳の57.9%をピークに下降している。
今後本格的に社会へ飛び出す10代・20代の若年層は、どのような雇用形態を望んでいるのか?人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社が運営する、アルバイト・派遣・正社員の求人情報をまとめて探せる求人サイト「エン チャレンジ!はた☆らく」上で、10代・20代のサイト利用者277名を対象に「正社員で働くこと」についてアンケートを行なった。
調査の結果、今後希望する雇用形態は「正社員」という回答が77%と圧倒的多数を占めた。実際に正社員経験者に正社員で働いていて良かったことを伺ったところ、「毎月固定の給与がもらえること」「賞与がもらえること」など給与面の回答が上位を連ねた。一方、正社員を希望する方から「希望と違っても、簡単にやめられない」「責任を果たせるかどうか」「サービス残業など待遇が悪くないかどうか」などの、正社員となることで責任が増し、自由な働き方が出来なくなるのではといった懸念の声が上がった。
「正社員」としての就業を希望している若者に「正社員として働く上で不安なことを教えてください」と聞いた結果見出し
10代・ 20代の77%が正社員就職を希望
「今後、就きたいと思う雇用形態を教えてください」と聞いたところ、77%が「正社員」と回答。第2位の「アルバイト」(25%)以下を大きく引き離してトップとなった。
正社員で働いていて良かったこと第1位は、「毎月固定の給与がもらえること」
実際に正社員として働いたことがある方に、「正社員で働いていて良かったことを教えてください」と伺いました。第1位は「毎月固定の給与がもらえること」(77%)、第2位は「賞与がもらえること」(61%)という結果に。多くの人が、正社員という雇用形態では、収入面でのメリットを実感していることがわかった。
正社員として働く上で不安なことの第1位は「希望と違っても、簡単にやめられないこと」
「正社員」としての就業を希望している人に、「正社員として働く上で不安なことを教えてください」と聞いたところ、51%と半分以上の人が「希望と違っても、簡単にやめられないこと」を挙げ、第1位に。第2位、第3位には僅差で「責任を果たせるかどうか」(46%)「サービス残業など待遇が悪くないかどうか」(46%)が続いた。具体的には「年齢的にも今、正社員になってしまうと、昔から抱いていた冒険心(海外に行って放浪したり、ちょっとしたビジネスに手を出したり)が持てなくなるという不安」がある、「実際に希望をもって正社員になれたとしても、自分が想定していなかったり、本当はあまりやりたくないことを任せられることもあると思う」などの心配の声が上がった。
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